ノーコードで作成/連携できるForguncyのデータベース

Forguncyの基本設定

Forguncyで利用可能なデータベースは多岐にわたります。本記事ではForguncyで利用できるデータベースについて体系的にまとめて概説します。個々のデータベースの設定方法の詳細および制限などはヘルプのリンクを設けておきますので、記事を参照してください。

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Forguncyのデータベースの種類と概要

大きく分けると内部データベースと外部データベースに分かれます。内部データベースはForguncy Server内にテーブルを構築します。外部データベースはSQL ServerやOracle Databaseなど外部のデータベースと接続して使うテーブルです 。

どちらもForguncyでCRUD(生成/読み取り/更新/削除)を実現する画面の作成と仮想的な集計、ワークフローの設定ができます 。

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Forguncyの内部データベース

Forguncy Serverで状態管理を行うForguncy専用のデータベースです。内部データベースのテーブルはForguncy Builderで新規に定義するほか、Excel/CSV/タブ区切りテキスト、Microsoft Accessからインポートすることもできます。また、Forguncyで作成した画面から新規作成することも可能です。なお、内部データベースのテーブルは外部データベースに変換することもできます。

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内部テーブルの作成方法

下記の6つの方法があります。各項目は動画で画面操作の方法をご覧いただけます。

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1.Forguncy Builderで新規作成

項目とデータ型をForguncy BuilderのGUIで定義します。テーブル名や項目名は随時変更可能です。

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2.テキスト/CSVからインポート

CSVやタブ区切りテキストなどからテーブルを作成できます。項目名やデータ型はAccessと類似したウィザードで設定します。新規テーブルとしてインポートすることも既存のテーブルにレコードを追加することも可能です。既存のテーブルにレコードを追加する場合は、インポート元のファイルの項目名を既存テーブルの項目名と揃えておく必要がありますが、列順は任意です。なお、Excel内に作られた、表形式の範囲(セル結合がなくデータ型に整合性がある形)からテーブルを作成することもできます。

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3.伝票形式のExcelファイルからテーブルを作成

いわゆる「Excel方眼紙」で作られた伝票・帳票型レイアウトのExcelファイルからテーブルを作成できます。ForguncyのGUIで入力項目に該当するセルを指定することでテーブルを定義する方法です。同じExcelテンプレートに記入されたExcelファイルが複数ある場合、一括してデータを吸い出しテーブルにレコードとして格納することもできます。

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4.Accessデータベースから作成

リレーションも含めて、Accessの任意のテーブルをForguncyにコピーできます。レコードもそのままコピーされます。さらに、「Accessデータベースから作成」機能を使うと、クエリーとフォームの取り込みも可能です。なお、ForguncyのSQLはSQLiteに準拠しているのでAccess特有の方言や関数が含まれている場合は動作しないことがあります。

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5.画面からテーブルを作成

Forguncyで先に画面(ページ)を作成し、任意のセルをテーブルの項目として定義することができます。モック制作に適した使い方です。
> 作成方法(Forguncyヘルプ)

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Forguncyと外部データベースの連携

外部データベースは、ForguncyアプリにDBの接続情報を登録してリンクテーブルを作成する方法と、外部DBのテーブルをForguncy Server内にコピーする方法(コピーテーブル)があります。リンクテーブルを作成できるDBは SQL ServerとOracle Database、MySQLの3種類ですがODBC接続にも対応しています。リンクテーブルではForguncy Builderでビュー(テーブルの実体を持たない仮想テーブル)を作成することはできませんが、外部データベースで作成したストアドプロシージャを呼び出すことが可能です。さらに、CData Software社 の提供する「CData ODBC Drivers」を併用することでkintoneやSalesforceとリンクテーブルを作成できます。
※CData ODBC Drivesの仕様と機能はCData社でご確認ください。

Forguncyで動作確認済みのCData ODBC Drivers

  • kintone ODBC Driver
  • Salesforce ODBC Driver
  • Dynamics 365 ODBC Driver
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Forguncyのリンクテーブル/ODBCデータソース接続/コピーテーブルの作成方法

各データベースとの接続やODBCデータソース接続の方法については、ヘルプ記事の「外部データベース」の項目に詳しく記載しています。

Forguncyで動作確認済みのCData ODBC Drivers

> 外部データベース - リンクテーブルの作成
> 外部データベース - コピーテーブルの作成

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Forguncyにおけるリンクテーブルとコピーテーブルの違い

Forguncyの内部テーブルを使用した場合データベース(SQLite)はアプリごとに存在するため、アプリ間で同じデータベースを参照したい場合には不向きです。その場合は外部データベースをリンクテーブルとして利用してください。また、既存のシステムでは画面作成・変更に多くの工数がかかるような場合もリンクテーブルを利用してForguncyの柔軟な画面作成機能でサブシステムを構築できるメリットがあります。

リンクテーブルとコピーテーブルの違い

一方、コピーテーブルは外部データベースのテーブルを一定間隔でForguncy内部データベースにコピーしたものです。接続元のデータベースとは定期的に同期(データコピー)が行われます(リアルタイム接続ではありません)。コピーテーブルを使う利点は、Forguncyの内部テーブルと結合した集計が可能になる点です。たとえば、受注実績が外部データベースにあり、予算はExcelで管理している場合。Forguncyに予算テーブルを用意し受注テーブルをコピーテーブルにすることでSQLを使ったデータ集計が簡単に行えます。既存システムに変更を加えず予算/実績データを一元化できる上、Forguncyのピボットテーブルやチャートで販売ダッシュボードを作成できます。

参考資料:Forguncyのデータ連携パターン(PDF)

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Forguncyをもっとよく知る

各業種や用途別にForguncyを活用して、成功した事例や使い方のご紹介します。