四則計算しながら貼り付けするテクニック

2017.05.25基礎・入門書式関数

Excelの貼り付けには、特殊な貼り付けである[形式を選択して貼り付け]があります。中でも[値の貼り付け]はとても有用なテクニックです。
[値の貼り付け]はこちらの記事で紹介しています。
今回は、[形式を選択して貼り付け]の中の四則計算をしながら値を貼り付ける方法を紹介します。
実践ファイルはこちらからダウンロードできます。実際に操作してみましょう。

四則計算しながら貼り付けする方法

四則計算しながら貼り付ける設定を行うダイアログボックスは、いくつかの方法で表示できますが、今回は、2種類の操作手順を紹介します。

  1. コピー元を選択し、コピーした後、[ホームタブ]の中の[貼り付け]の下向き三角をクリックし、[形式を選択して貼り付け]をクリックします。
    リボンから呼び出し

     
  2. コピー元を選択し、コピーした後、右クリックして[形式を選択して貼り付け]をクリックします。
    ショートカットメニューで呼び出し

上記のどちらかの方法で[形式を選択して貼り付け]をクリックすると、次のようなダイアログボックスが表示され、四則計算を行いながら貼り付けすることができます。

形式を選択して貼り付け

複数の値と複数の値の掛け算

ダウンロードしたファイルの[加算貼り付け]シートをご覧ください。

加算シート見本

 

計算式を使って昨日までの売上数と本日の売り上げ数から総売り上げ数をD2からD9の範囲に求める場合は、セルD2に「=B2+C2」を求め、その計算式をD3からD9まで貼り付ける方法が一般的です。

今回は、この四則計算を、[形式を選択して貼り付け]で行います。
まず、D2からの範囲に、昨日までの売上数であるB2からB9の範囲の値を貼り付けます。

加算貼り付け1

 

次に本日の売り上げ数であるC2からC3の範囲をコピーし、セルD2をクリックし、[形式を選択して貼り付け]で加算にチェックし、OKボタンで貼り付けます。

加算貼り付け2

 

昨日までの売上数と本日の売り上げ数が加算された値が貼り付きました。

加算貼り付け3

 

数値を計算しながら貼り付けた値は、計算値ではなく、値として貼り付いています。

複数の値と一つの値の割り算

ダウンロードしたファイルの[除算貼り付け]シートをご覧ください。
今、商品の長さが「mm」で入力されていますが、本当は「インチ」で入力しなければなりませんでした。
このように値を別の単位に一度に換算する時にも四則計算しながら貼り付けするテクニックが使えます。
「mm」を「インチ」に換算するには、長さ[mm]から25.4を割ることになります。
まず、セルC1に「25.4」を入力して、コピーします。

除算貼り付け1

 

B2からB9の範囲を選択し、[形式を選択して貼り付け]で除算にチェックし、OKボタンで貼り付けます。

除算貼り付け2

 

B2からB9の範囲の値が、インチになりました。最後にセルB1の「長さ(mm)」を「長さ(in)」に変更し、セルC1の「25.4」をDeleteキーでクリアします。

除算貼り付け3

 

この場合も、貼り付いた値は計算式ではなく、値です。

複数の計算式へ一つの値を計算貼り付けする

ダウンロードしたファイルの[計算式へ乗算貼り付け]シートをご覧ください。
D3からD10までの範囲に、単価×数量で売上金額が計算されています。
セルD1に架空の消費税率「15%」が入力されています。
売上金額欄は消費税額を入力するはずだった場合、次の手順で計算貼り付けすることができます。
セルD1をコピーします。

計算式へ貼り付け1

 

D3からD10の範囲を選択し、[形式を選択して貼り付け]で乗算にチェックし、OKボタンで貼り付けます。

計算式へ貼り付け2

 

D3からD10の範囲の値が、消費税額になりました。表示形式が%になった場合は、表示形式を標準に戻します。

計算式へ貼り付け3

 

セルD3の値を数式バーで確認すると、計算式になっています。
もともと計算式だったところへ値を計算貼り付けすると、値として貼り付かずに計算式がキープされた貼り付けになります。
計算式の計算方法で、後からある数値を計算し忘れていた場合は、この方法で一度に計算式を変更することができます。

複数の値へ一つの計算式を計算貼り付けする

ダウンロードしたファイルの[計算式の乗算貼り付け]シートをご覧ください。
B3からB10の範囲に各商品の重さが「g」で入力されていますが、実際は「kg」で入力しなければなりませんでした。
セルB1には、セルA1を参照した1000分の1の計算式が入力されています。
このセルB1の値を使って、一度に「kg」に換算しましょう。
セルB1を選択し、コピーします。

計算式を貼り付け1

 

B3からB10の範囲に、乗算で貼り付けます。

計算式を貼り付け2

 

B3からB10の範囲が、1000分の1になり、「kg」に換算されました。

計算式を貼り付け3

 

この値は計算式です。
セルA1の値を2に変更するとそれぞれの重さが2倍になります。

計算式を貼り付け4

 

このような使い方をする場合は、絶対参照に気を付けましょう。
どの値でもセルA1の値で計算することになるので、計算元のセルA1は絶対参照である必要があります。相対参照のままだと位置関係がコピーされてしまうので注意が必要です。

まとめ

今回は四則計算を行いながら貼り付けるテクニックを紹介しました。
一番の利用機会は、「mm」から「インチ」へ変更する時など、値の換算時が最も有効です。
多くのデータを入力後に一度に換算したいときなどは、計算式で換算する前に、四則計算を行いながら貼り付けることを思い出すとより短時間で作業ができます。
また、計算式を計算貼り付けしたり、計算式に対して値を貼り付けしたりする場合、貼り付けた結果が値ではなく計算式になるところもポイントです。
計算式を間違って作成してしまったことに後から気づいたときに、計算式を一度に修正できる効率のよい方法として覚えておくとよいでしょう。

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