6月7日、御茶ノ水駅の目の前にある御茶ノ水ソラシティ内にある、カンファレンスセンターにて、Forguncy MeetUp 2017が開催されました。MeetUpでは、Forguncyで社内アプリを作成している人、企業のためにForguncyでシステムを開発している人、これから導入を検討している人など多くの方に参加いただき、Forguncyを使うことの良さや今後の改善点、最新バージョンの機能、もうすぐスタートする新しい企画などさまざまなコンテンツが紹介されました。
本記事では午前の部に行われた、Forguncyユーザーをパネリストに招いた座談会の内容および、午後のMeetUpでの発表をダイジェストでレポートします。

Forguncyユーザー座談会

午前中に行われたForguncy座談会では4人のパネリストが「Forguncyのここが好き!」や「ここがイマイチ」といった点をディスカッションしました。モデレータ(司会進行)はグレープシティの森谷が務めました。

パネリスト紹介

株式会社エルテックス
ソリューションサービス2部 玉川佳奈様
企業向けのECサイト構築のモックアップ作成にForguncyを利用。 

エス・ビー・エス株式会社
システム開発事業部 第一システム部 プロジェクトマネージャー 谷崎勇治様
SIerとして、他社のシステムをForguncyで開発。Forguncyパートナー企業。

NTTデータ先端技術株式会社
情報システム統括部シニアプロジェクトマネージャ 小高文博様
主に社内の基幹システムを補完するサブシステム開発ツールとして、Forguncyを活用。

グレープシティ株式会社
Forguncyプロダクトマネージャー 八巻雄哉

左から順に、グレープシティ 八巻、株式会社エルテックス 玉川さま、エス・ビー・エス株式会社谷崎さま、
NTTデータ先端技術株式会社 小高さま、モデレータ:グレープシティ森谷

Q:Forguncyでどのようなアプリを開発していますか?
※敬称は省略させていただきます。

小高:基幹システムのマスタメンテナンスや社内向けの業務効率化アプリ作成に使っています。
谷崎:お客様からの要望に合わせているので、いろいろです。
玉川:お客様からの要望ですが、主にシステム提案用のモック作成に使っています。今はExcelで運用していた、従業員の出勤シフト管理表をWebアプリに移行する案件に利用しています。

Q:Forguncyの良い点は?

小高:Excelのような画面をすぐに作れるところです。しかも、ボタンなどの動作もすぐに実装できて実際に動く画面ができるので、デモやモックを作るのがとにかく速い。
谷崎:Excelからのインポート機能がいいですね。Webの画面を作るにはHTMLやCSS、JavaScriptでコードを書かないといけませんが、Excelっぽい画面をそれで作るのはかなり面倒なので。Forguncyなら元のExcel画面と全く同じWeb画面があっという間に作れるのがすごいです。
玉川:私はコーディングがあまり得意ではないので、ノンプログラミングでExcelと同じような機能を実装できるのところがとても助かっています。

Q:元のExcel画面を完ぺきに表現する必要性はどのくらい?

八巻:まさにExcel感覚でノンプログラミングというForguncyの製品コンセプトが評価されているようで、うれしいです。私から皆さんに伺いたいのですが、Excel業務をWeb化するにあたり、元のExcelを完ぺきに表現する必要性ってあるのですか? 開発の都合で画面が多少変わることは許されるんですか?

小高:許されません。変えるのはムリですね。うちは社内アプリを作っているのですが、ちょっと変えただけでも怒られてしまいます(笑)。運用上の制約が多くて少し変えるだけでもほかの業務に影響してしまうので。
谷崎:どうしても仕方がないところはあるので、そういう場合は「Excelの時よりも便利になりますよ」という感じでご提案します。

玉川:お客様からシステム化するにあたり、実運用で使っているExcelをいただくんですが、どれも本当によくできているんですよ。知れば知るほどよくできている。ただ、どうしても実装できないところは「変更させてください」とお願いするしかないですね。

Q:ノンプログラミングの需要

森谷:次に、ノンプログラミングでアプリ開発ができることについて伺います。開発者の方はSQLやコードでロジックを組めたほうが細かい制御もできると思うのですが、Forguncyのようにノンプログラミングの開発ツールの需要はどのくらいあると思いますか?

小高:実運用で業務部門が直接レポートを出したいとか、自分たちでシステムの修正や改善したいというニーズはあります。情シス部門としてもそういう改善は業務部門でやってほしいので、ノンプログラミングだと都合はよいですね。ただ、やはりSQLでデータベース調整するほうが楽なこともあるので、Forguncyの内部サーバーは使わず、データは外部DBにおいて、調整するときは直接SQLでDBをカスタムするという方法を採用しています。

谷崎:弊社はSIerなんですが、Forguncy案件はお客様のほうからForguncyを使ってシステム化したいという要望をいただくことが多いです。初期開発を支援して納品後はお客様のほうでメンテという想定が最初からあるんです。ノンプログラミングだと管理もしやすいからForguncyを選ぶのかなと。SIerとしてもある意味、納品後の手離れがよいのでこの傾向はありかなと思います。
玉川:ノンプログラミングでExcelの操作感を実装できるのはとても助かっています。ただForguncyの内蔵データベースはSQLを記述できないので、一括してデータを取り出したいときにはSQLが書けたらいいなと思いますね。

Q:Forguncyの弱点

森谷:SQL文を書きたいという話題が出ましたので、ここでForguncyのちょっと弱いところを聞いてみたいと思います。ところで、会場の皆さまForguncyでSQLを書きたいと思う方、どのくらいいらっしゃいますか?(ここで8割の来場者が挙手)。
八巻:ははは。やはりSQL文の需要は多いですね。今後の改善要望ということで覚えておきます。では、その他のForguncyの弱点を聞いてみましょう。
小高:これは仕方がないかもしれないけど、元のExcelがセルマージを多用したりしているとインポートしたときにフォントがずれることがありますね。
谷崎:Forguncyだと、意外と見積書が難しいんですよ。見積もりは提出先の会社名データを挿入するヘッダと、会社名に紐づいた明細データが親子関係になりますが、親と子でデータ保存のタイミングを合わせることができないなどの問題がありますね。 あと、構成管理が難しいです。お客様と共同で開発する場合は、差分がとりづらいので、日付ごとにプロジェクトを保存したりしていました。
玉川:システム開発は作って終わりではないので、納品後にお客様から問い合わせがあった時にどのデータがおかしくなっているのか探しづらいという点がありますね。
八巻:Forguncy 3では親と子のデータを1回のタイミングで更新できる方法が新たに提供されています。構成管理についてはおっしゃる通りですね。改善していきます。

Q:Forguncyへの今後の要望

森谷:弱点から改善要望に話が移りましたので、Forguncyに対する今後の要望をお聞きしましょう。
谷崎:構成管理の見通しをよくしてほしいのは、先ほどのとおりですが、ドキュメントを作成機能も欲しいですね。Forguncyは画面上のセルにいろいろなコマンドを設定できるので作るのはよいのですが、運用マニュアルを作成するときにどこに何を行ったのか一つずつ探さないといけないので、その辺を支援する機能が欲しいです。
小高:Excelっぽい画面で関数もそのまま使えて、すぐにWebで動作するアプリを一瞬で作れるのが素晴らしいけど、今はExcel以上プログラム開発以下のちょうど中間にあると思う。もう少しどちらかに寄せるほうがいいんじゃないかな。今の価格帯ならもう少しプログラム開発系の機能を充実してほしい。
八巻:5月29日に発売した、Forguncy 3では大小合わせて50 ほどの改善を行っていて、もちろん開発者向けの機能もあります。でも、まだまだ精進が必要ですね。
森谷:皆さん今日はお忙しい中ありがとうございました。今後も利用者の方のいろいろなご意見をいただきながら、成長していきたいと思います。

Forguncy MeetUp 2017

午後はForguncy 3の新機能についてプロダクトマネージャーの八巻の発表および、Forguncyを導入している、ユーザー企業様、パートナー企業様による開発事例の紹介が行われました。また、これから始まる新しいサービスの発表もありました。各セッションで使われたスライドはWebフォームからお申込みいただければ、どなたでもダウンロードできますので、どうぞご利用ください。

Forguncyバージョン3へ進化

大小合わせて50 もの機能改善が行われたForguncy 3。プロダクトマネージャーの八巻のセッションでは、新機能を12の分類にわけて、特に重要な機能を紹介しました。ボタン一つで連続データをPDFにエクスポートできる帳票印刷機能、業務で利用している定型的なExcelテンプレートと記入済みのExcelファイルをForguncyに登録するだけで、記入済みExcelシートからはデータを、テンプレートからは入力フォームをそれぞれ自動生成するウィザード、さまざまなデバッグ機能強化など実務に即した新機能や開発者向けの機能がデモで紹介されました。あまりにも新機能が多くセッション時間が足りなくなるなどForguncy 3はより本格的なWebアプリを開発できるツールに進化していることが実感できる内容でした。

Forguncyを利用した情報共有・活用による業務の効率化高度化の推進

NTTデータ先端技術株式会社様

Forguncyのファーストバージョンからいち早くForguncyの可能性に着目していただいている、NTTデータ先端株式会社の小高様のセッションでは、業務を効率化することの本質と、効率化の次のプロセスとなる業務の高度化について、わかりやすく説明していただきました。また、効率化・高度化を妨げるExcelの使い方への警鐘も興味深いものでした。Forguncyについては、Excelの闇の部分を避けて業務改善を行うことができる可能性を持っているとのご説明。ただし、Forguncyが適している要件や規模があるので何よりも目利きが大切とのこと。 NTTデータ先端株式会社様では、基幹システムのマスタメンテナンス、総務系の業務をWeb化して情報共有にForguncyを活用しているそうです。業務改善の本質とForguncyの使いどころを冷静にご説明いただきました。

SIerから見たForguncyの実力と優位性

エス・ビー・エス株式会社

グレープシティのパートナー企業でもあるエス・ビー・エス株式会社の谷崎様は、SIerとして他社企業のシステム開発を行っています。今回のセッションでは、Forguncyを使った開発案件を通じて、システムインテグレーション目線でのForguncyの優位性を語っていただきました。
Forguncyのもっともすぐれている点は、既存のExcelシートをインポートするだけで実際に動作するWebアプリを作成できることと、SQLやコーディングを必要としない機能実装、データ管理、サーバーデプロイが可能になるところだそうです。また、10画面10テーブルほどの開発案件でForguncyを使った場合と従来型の開発プロセスを比較してみると、Forguncyを使う場合は、「設計」と「開発/テスト」が同時に行えるのが従来のウォーターフォール型開発との大きな差であるとの見解を示していただきました。
さらに設計時のユーザーレビューでは、Forguncyで作成した実際に動くモックを見せることでユーザー側に要件や課題が明確に伝わり、理解が進むため、その後の開発では手戻りが少なくなるとのこと。一方で、テスト段階やドキュメント作成では通常の開発とあまり工数は変わらない、またプロジェクト全体の構成管理などに課題があるとのご指摘もあり、SIerでForguncyを採用検討中の方にとって貴重なセッションとなりました。

アイデア次第でここまでできるForguncyの可能性

株式会社ヤマトシステム様

セッションタイトルどおり、Forguncyの潜在的な可能性をご説明いただいた熱量の高いセッションでした。もともとは、新幹線の架線金物を製造する鉄工所を運営され、のちに全く異なる分野であるシステム開発企業を経営するという異色のご経歴の大和様。セッションでは、Forguncyで開発した複雑な部品を扱う工場の組み立て加工生産管理システムをご紹介いただきました。
現場で利用していたExcelは、非常に細かい部品仕様管理や受注管理を行うものでした。これをForguncyで自動化したとのことですが、いかに現場の操作を減らすかといったことが徹底的に考え抜かれた実装を実現していました。例えば、Forguncyアプリを起動したら、自動的に特定のセルにフォーカスを当てるとか処理を定義したボタンをクリックさせずページロード時のコマンドをトリガーにして自動処理を走らせるなど、モノづくりの発想を思わせる工夫が随所に見られました。また、Forguncyで実装するUIをForguncyで部品化しておくといった工夫もお話しいただけました。現在お住まいのマンションの管理組合が主催するバザーの出品管理システムもForguncy 3でおつくりになったそうです。モバイルアプリに対応したもので工期は3日。本当にアイデア次第で可能性が広がることを実感できるセッションでした。

作ったForguncyアプリをみんなに共有できる新サービスを発表

最後にグレープシティの大島よりビッグなニュースをお届けしました。Forguncyで作成したアプリをForguncyのユーザーさんが、自由に投稿したり、ダウンロードしたりできる「アプリギャラリー(仮)」をスタートします。公開は7月を予定。業務を便利にするアイデアをForguncyユーザーで共有できる活気のある場所にしたいと考えています。「アプリギャラリー(仮)」の詳細は決まり次第、Forguncyサイトやメールなどでお知らせする予定ですので、お楽しみに。

まとめ

Forguncyに関わる人が交流できる場を設けたいと、セミナーではなくカンファレンスという形式をとりました。初めての開催で、不手際もありましたが、無事に第1回目のMeetUpを開催できました。ご来場いただいた皆さま、パネリストや講師として登壇いただいた皆さまに感謝いたします。本当にありがとうございました。グレープシティはこれからもForguncyをより良いプロダクトに成長させていきますので、ぜひForguncyをお使いいただきご自身の業務の効率化にトライしてみてください。

セッションで使われたスライドは下記Webフォームからご入手いただけますので、当日お越しになれなかった方や、今後Forguncyの導入をご検討中の方はぜひご利用ください。

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