Forguncyで挑戦した複雑な官公庁向けエクセル帳票の再現

株式会社チャーリー・ソフトウェア様は、主にJavaやオープンソースを中心としたWeb系のシステム構築を得意としています。最近ではB to C向けのシステムも増えてきているそうで、レストランや美容院の紹介や予約といったサービス向けのシステムも手掛けているそうです。

今回、ご紹介いただいた事例は、顧客管理などのデータ管理を行う、いわゆる業務システムですが、行政機関に提出するための書類の出力が重要な要件でした。官公庁とのやり取りでかわされる申請書はフォーマットが厳密に定められており、テンプレートとしてExcelファイルが提供されています。開発したシステムでは、このExcelテンプレートの再現がForguncyによって実現できたとのことで、その導入にいたる背景や、実際の開発について代表取締役の玉村様にお話を伺いました。

システム概要

まず、はじめに今回の案件を手掛けることになった背景を教えてください。

お客様では、今回のシステムを開発する前からVB6で作られたシステムが使われていましたが、ある時期の法改正により、申請書のフォーマットが大幅に変更されてしまい、既存の帳票ツールでは申請書が出力できなくなったとのことです。旧来のシステムは長年無理をして使い続けていたところもあったそうで、弊社に新しいシステムに刷新したいという依頼を受けました。

なぜこのシステムの開発にForguncyを採用することになったのでしょうか。

当初は Java + POI(Java で Microsoft Office のファイルを読み書きできるライブラリ)でシステム開発する予定でした。しかし、見積もりを作ってお客様に提示したところ、Java で開発するには時間もかかるし、コストも予算が合わないということで再考が必要となりました。

次に、クラウド型のWebデータベースアプリ作成ツールを使ってJavaScriptでカスタム開発することを提案したのですが、この提案も受け入れてもらえませんでした。官公庁に提出するための機密性の高い情報を扱っていることが理由で、パブリッククラウドにデータを置くには抵抗があるとの話でした。

ちょうどその頃ですが、グレープシティにForguncyという製品があることを知りました。 ForguncyはExcelとの相性がとても良さそうなので調査を始めたのですが、すぐにForguncyならこのお客様が望んでいるExcel帳票を開発できると確信しました。

Forguncyを使った場合の見積もり金額は、当初検討していたJavaでの開発と比較して、なんと1/3にまで減らすことができました。これはお客様にも大変喜ばれました。

Forguncyの活用ポイント

今回の案件が御社にとって初めてForguncyを使った開発になったとのことですが、どうしてそんなに費用を抑えることができたのでしょうか。 また、実際の開発作業はどのようなものだったのでしょうか。

Forguncyでの開発で非常に効率が良かったのが帳票用の画面の作成です。
従来の帳票ツールでは、期待するレイアウトが実現できているか実際に出力してみて確認し、微調整してという作業を繰り返す必要があったので、非常に手間がかかりました。それがForguncyでは、Excelファイルをインポートして使うこともできますし、デザインもExcelに出力したそのままのイメージで画面が作れるため、わざわざ紙に出力する必要がありません。これはとても効率的でした。
また、官公庁が定めるExcelの申請書フォーマットは、法律が改正するとき以外も、しばしば変更されます。旧来のシステムでは帳票のレイアウトをシステム内の定義情報として作り込んでいたため、この変更に対応することが困難でした。 ForguncyはExcelを直接修正するのと同じ感覚で帳票の修正ができるので、申請書の仕様変更への追従がとても簡単になりました。この点においてもForguncyの利点を感じています。
実際、今回の案件では60種類もの帳票の作成が必要でしたので、この作業が短縮されたことが工数の削減に大きく影響し、結果的に開発費用を抑えることができました。

さて、システムをForguncyで作り変えたことで、エンドユーザー様の業務はどのように変わったのでしょうか。

行政機関が定めたExcel申請書の多くは、そこに表示される可能性のあるデータ(文字数)を完全に想定したものではありません。例えば、今回の申請書では、入力項目の枠の大きさが決まっていたため、10文字しか入らないところに20文字入れようとするとフォントサイズを小さくするといった変更を行わなければなりません。従来のシステムは帳票を紙に印刷することしかできなかったので、業務担当の方は、一度システムから該当する帳票を印刷しそれをスキャナーで読み取り、画像編集ソフトで修正したものを再度印刷するというとんでもなく手間のかかる作業を行っていたそうです。

Forguncyで開発したシステムでは、帳票をExcelファイルに出力し、提出書類の見た目の微調整はExcelを使って行えるようにしました。

これにより、お客様がやらなければいけないイレギュラーな処理の負担を減らすことができました。

では、今回のシステム開発において苦労したポイントや裏話などありましたらお願いします。

指定された Excel の申請書にあわせるための苦労は非常に多くありました。例えば、チェックボックスの外観すら変更する必要がありました。

それはどういうことでしょうか。

Forguncy で用意されているチェックボックス選択時の外観は、四角い枠の中にチェックマークが表示されるものです。もちろん一般的なシステムはこれで全く問題ありません。しかし、今回のシステムでは元の Excel にあわせる必要があったので、選択時の外観は四角を塗りつぶした図形(■)で表現する必要がありました。これは画像データとして用意し、表示時に切り替えるといった手法を採りました。
また、それだけでなく選択形式の UI ではテキストを○で囲むという表現も必要になりました。具体的には Yes/No のいずれかを選択するフィールドがあったのですが、選択するほうを○で囲むという見た目を再現する必要があり、このためにわざわざ外字も作りました。

そんな細かなところまで揃える必要があったのですね。

今後に向けた Forguncy への要望

最後になりますが、グレープシティや Forguncy へ何か改善していって欲しいことはありますか。

現状はサポートサービスを利用しており、質問をすれば回答を得られるのでよいのですが、そもそも問い合わせをしなくても自己解決できる情報が揃っているとありがたいですね。Forguncy でどのようにアプリケーションを作って良いのか、戸惑うことも多かったので、アプリケーションの作り方といった解説をもっと充実していただけたらと思います。

お客様に Forguncy をより良く使っていただくためにも、ドキュメントを一層充実させていくよう努めます。本日はどうもありがとうございました。

Forguncyをもっと良く知る

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設立日

1990 年5月2日

URL

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