有限会社グラスパブル様

Forguncyは「エクセル」、「データベース」、「Web」の知識が
少しずつ必要なツール

有限会社グラスパブル様は、ITパッケージの導入コンサルテーションとトレーニングを主としたビジネスを展開されている企業です。

今回、グラスパブル様では、Forguncyを使ってお客様向けにシステムを開発されたとのことで、Forguncyを採用した背景や実際のシステム開発がどのようなものだったのか。さらには、Forguncyのトレーニングビジネスをどのような考えで行われているのかを、代表取締役の松田 孝様、システム開発を担当された佐藤 正之様からお話しを伺いました。

お客様(税理士様)が行っている研修用の教材のシステム化案件で、Forguncyを採用されたとのことですが、具体的にどのような案件だったのでしょうか。

税理士のお客様が研修で使用している教材がExcelで作成されており、これをWebシステム化したいというものでした。この教材というのは、ゲーム感覚で経営を学んでいくためのもので、Excelシート内の財務諸表を読み解きながら、どこに営業リソースを振り分けるか?資金繰りをどうするか?といった意思決定を行っていくことで会社経営を疑似体験できるようになっています。

しかし、このExcelシートには専門的な数式が数多く埋め込まれており、Webシステム化したいとうご相談をいただいた時には、まず無理だろうという感覚しかありませんでした。 プログラムコードに落とし込むには、数式を読み解く必要がありますし、そのためには財務諸表を理解するための専門的な知識も必要になるからです。

Forguncyの採用に至った経緯を教えてください。

Forguncyという開発ツールがあることを知ったのは、Web検索だったと記憶していますが、Excelの数式が使えることから、もしかするとこれなら実現できるかもしれないと考えForguncyを試してみようという話になりました。決め手になったのは、再現は無理だと思っていたExcelの計算式が、変更せずにForguncyでそのまま使えたという点です。

また、OData関数を使えることも含めてデータベースからのデータの読み書きが容易にできたのもシステム開発を主体にしていない当社にとっては、非常に扱いやすく採用のポイントになりました。それと、もう1つ理由を付け加えるとしたら、最初にメシウスに技術的な質問をした時にすぐに回答が返ってきたことです。何か困ってもすぐに解決できるだろうという安心感がありました。

では、Forguncyによるシステム開発は実際にどのようなものでしたか。

>画面は元のExcelシートを読み込んで作成しています。Excelシートとは違い、データはデータベース化されるので、システムにするにはどのような画面構成にしようかという点では、Forguncyの特性を知るまでは少し悩むことはありました。ただ、それもすぐに慣れたので困ることがありませんでした。

シミュレーションの結果もExcelと同じようにグラフ化して見せることができたので、これは顧客から非常に喜ばれました。Forguncyは、すぐに画面や動きを顧客に見せることができましたので、顧客の同意を得るまでの時間が短縮されました。

ビジネスソリューションゲーム(BSG)の画面
▲ ビジネスソリューションゲーム(BSG)の画面
ビジネスソリューションゲームのグラフ
▲ ビジネスソリューションゲームのグラフ

顧客の同意を得るまでの時間が短縮されたということですが、具体的にどのような方法を採ったのでしょうか。

運用環境はクラウドを使うことが決まっていたので、開発段階からAWS上に配置して日々確認していただくようにしました。前述したように専門的な計算式が多かったので、システム上で値を入れて計算された結果が正しいのかどうかは当社では判断できないところがありました。
ここは、税理士であるお客様に逐次確認いただき、これが運用テストも兼ねることになりましたので、結果的に開発期間が短縮でき、顧客の望むものとしての完成度が高いシステムができたと考えています。これは、簡単に画面を作ってサーバーに配置できるForguncyだからできたことです。

有限会社グラスパブル システム開発担当 佐藤 正之様

では、グラスパブル様にとってForguncyという開発ツールをどのように捉えていますか。

Forguncyは、「エクセル」、「データベース」、「Web」の知識が少しずつ必要なツールと認識しています。Accessで作ったシステムはあるけどWeb化できない、または社内のExcel職人さんが作ったExcelのシステムがあるけど、それをきちんとした業務システムに持っていきたいといったケースに適した製品であると思っています。

そして、そのシステムの作成とメンテナンスをお客様自身でできるのがForguncyであると思っています。今回、システム開発を請け負いましたが、Forguncyは本来そういった製品であると認識しています。

今回のケースではグラスパブル様もシステムの開発を受託されたように、他社の例でもSIベンダー様がお客様のシステム開発に携わることがあると聞いています。

そうですね。Forguncyは簡単であることは間違いないですが、では、お客様だけで開発・運用まで持っていけるだろうか?というと、それは難しいというお客様は多いと思います。
今回の税理士様の案件はかなり特殊なケースでしたので例外ですが、Forguncyを使って業務効率化を行いたいという一般的な利用の場合、きちんとしたトレーニングを提供し、お客様が自立していただくことが良いだろうと考えています。ですので、当社としては開発の請負よりは、お客様が自立するためのトレーニングや導入を支援するというところに価値があると思っています。その点でもForguncyは、当社のビジネス思想にあった製品でした。

最後にグラスパブル様の今後のビジネス展開について教えてください。

当社では、既にお客様向けのForguncyのトレーニングの実績もあり、今後もこの分野でお客様を支援できればと考えています。

有限会社グラスパブル様

ロゴ:有限会社グラスパブル様
所在地 〒112-0012
東京都文京区大塚6-14-20-103
主な事業 社内業務の生産性を上げるためのソフトウェアプロダクトやクラウド環境設定に関するテクニカルトレーニングを提供しています。どう使うかということに終始するのではなく、ビジネスとしてメリットをどう出すのか、という点に主眼を置いています。
設立日 2001年7月
URL https://www.graspable.biz/
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